第71回兵庫県人権教育研究大会丹波地区大会が開催されました

7月27日(土)に標記の大会が、丹波篠山市立四季の森生涯学習センターとその周辺施設で開催されました。今回は9時から午前中での開催でしたが、朝から気温が上昇する暑い日となりました。大会テーマは「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう」です。

全体会では、関西外国語大学教授の新井肇さんに「いじめを生まない学校・社会をめざして~子どもと大人が手を携えてできること~」の演題で講演をしていただきました。講演の柱は①いじめの社会問題化と法の成立 ②いじめの現状といじめ防止対策の課題 ③子どもがいじめをしない人に育つために の3本です。「いじめは学校だけの問題ではなく社会全体の問題として捉えなければならず、2013年に成立した「いじめ防止対策推進法」にはいじめ防止に社会総がかりで取り組む決意が示されている。また、この推進法によっていじめの定義は大きく変わった。いじめ問題において目指すべきは「いじめゼロ」ではなく「いじめ見逃しゼロ」であり、いじめは見つけようとしなければ見つからない。児童生徒が共生社会の担い手として育つためには、多様性を認め合い理不尽な世の中を変えられる大人になることをめざさなければならない」など、たくさんのことを教えていただきました。また、コロナ関連の学校でのいじめが大人社会に比べ少なかったことは「学校で正しい知識を教え、理解か深まったことが大きな要因だ。」ともおっしゃっていました。「見つけようとしないと見つからない」「正しい知識と理解の深まりが必要」などは、あらゆる人権課題についても当てはまることだと思いました。

9つの分科会では、丹波市から小学校2校、中学校1校、国際交流協会、自治会より5つの分科会で報告がありました。報告者・司会者・記録者の皆さん、お疲れさまでした。丹波市からは総勢140人程が参加されました。



 

 

 

2024年7月29日 | カテゴリー : News | 投稿者 : info_7z6i6ge7