学校教育人権研修会を開催しました

8月1日(木)13時30分より氷上住民センターで標記の研修会を開催しました。参加対象者は、市同教の部会に登録されている市内の認定こども園、小中学校、県立学校の先生たちと関係する理事の皆さんです。講師に「じんけんSCHOLAR」共同代表の上杉聰さんをお招きし「教科書のなかの部落問題~その大きな変化から考えること~」の演題でお話を聴きました。

餞民廃止令(解放令)から150年、全国水平社創立から100年が経ってもなくならない部落差別。その歴史の研究が始まったのは1970年ごろ。1975年ごろから学校の教科書に部落問題が書かれるようになった。社会科の歴史分野の教科書には「庭造り」「身分制」「腑分け」「渋染一揆」「廃止令」「水平社」「憲法」「差別撤廃」について記述されているが、これらの記述には今後改善が必要とされる点がある。また、研究の過程で江戸時代の身分制度の表記に間違いがあることがわかり改訂された。などについてお話がありました。また、最後に「人権を学ぶことはすべての人が安心して優しく過ごしていくことにつながる」と締めくくられました。

部落史の研究によって、今後さらに教科書の内容が確かなものになるので、先生たちも児童、生徒にしっかりと教えてほしいという上杉さんの思いを感じ取ることができました。50名を超える参加者は皆熱心にメモを取りながら聴講されていました。

上杉さん、酷暑の中、遠方まで来ていただきありがとうございました。

 



 

 

 

2024年8月8日 | カテゴリー : News | 投稿者 : info_7z6i6ge7